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リウマチ科

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こんな症状があればご相談ください

  • 朝、関節に違和感がある
  • 肩・鎖骨・肘・手首・手・股関節・膝・足首・足部分に痛みや腫れが出ている
  • 関節の動きがぎこちない
  • 手が握りにくい
  • 微熱やのどの痛みがしばらく続いている(数週間ほど)

リウマチ性疾患は、これらの症状が軽く、診断することが難しい場合があります。早期に発見することにより、内服薬、または点滴や注射を使用する治療で、リウマチの症状はほぼ抑えられ、関節の変形を防ぐことが可能な時代になっています。
リウマチは、早期診断・早期治療が重要です。少しでも気になる症状がございましたら、なるべく早くご相談下さい。

当院で可能な検査・処置

  • 血液検査(CRP、リウマトイド因子、抗CCP抗体)
  • 画像検査(CT、MRI、エコーなど)

血液検査

炎症の程度といった免疫の状態をみながら、関節リウマチの可能性を調べるとともに、ほかの病気との鑑別を行います。
リウマチ因子だけでは判別できないことが多いため、抗CCP抗体、抗ガラクトース欠損IgG抗体、MMP-3などを測定します。

CRP(C反応性タンパク)

CRPは、体内に炎症や組織の破壊がある時に、肝臓で作られる特殊なタンパク質です。
感染症など炎症を伴うさまざまな病気で値が高くなります。全身の炎症反応を示しますので、関節リウマチの方では陰性のこともあります。
0.5以下がひとつの目安です。

リウマトイド因子(RF)

リウマトイド因子とは、自己抗体といわれるもののひとつで、関節リウマチや他の膠原病などの自己免疫疾患の方にみられます。
健康な方にも陽性の方がたくさんいます。関節リウマチの患者さんの約80%の方が陽性ですが、残りの20%の方では陰性となるため、たとえリウマトイド因子が陰性でも関節リウマチではないとは言い切れません。
また早期の方では陽性率は著しく低下します。

抗CCP抗体

抗CCP抗体は、リウマトイド因子と違って、特異性が高く、陽性の方は90%以上の確率で関節リウマチと判定できます。
発症前から陽性になることもあり、早期の関節リウマチの診断にも役立ちます。関節リウマチ以外の病気でも陽性になることがあります。

画像検査

関節の破壊などを確認できます。
診断、病気の進行をチェックするうえで大切な検査です。

X線検査(レントゲン検査)

X線検査は、関節の骨の状態をみる検査です。
定期的に検査を行います。

MRI

骨だけでなく、軟骨、腱、筋肉、滑膜、血管などもわかりますので、滑膜炎、骨髄浮腫、骨のびらんなど、関節リウマチに特徴的な所見を早期から発見できる、最先端の診断方法です。

超音波

滑膜炎を見ることができます。

リウマチの治療

リウマチの内科的療法

関節リウマチの診断がついたら、可能なかぎり早期に経口抗リウマチ薬による治療を開始します。
使用可能であれば第1選択薬はメトトレキサートです。
3ヶ月後に効果判定を行い、十分な治療効果がない場合には飲み薬の変更をします。おもな飲み薬としては、メトトレキサート、サラゾスルファピリジン、ブシラミン、ミゾリビン、タクロリムスなどがあります。
3ヶ月後に効果判定でメトトレキサート効果不十分の時には生物学的製剤の導入が、その他の経口抗リウマチ薬を用いていた場合はメトトレキサートに変更するがことが望ましいと考えられています。
これら経口抗リウマチ薬・生物学的製剤による治療効果は数ヶ月かかりますので、関節リウマチ患者さんに合わせて即効性のあるステロイドや非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)の併用をすることもあります。

リウマチの外科的療法

内科的治療を行っても関節炎がコントロールされず整形外科的な合併症が出た場合や、関節破壊が高度になり日常生活において支障をきたすようになると手術療法が行われます。
手の伸展筋腱断裂・ベーカーのう胞などの合併症の外科的処置や、生物学的製剤などで効果不十分な場合は、関節滑膜除去術を行うこともあります。
膝や股関節などの人工関節置換術、頚椎脱臼などの関節固定術、関節形成術があります。