乳がん|よくある質問と制作ヒントのまとめサイト|弊社でよくある質問と制作ヒントをまとめているサイトです。

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乳がん

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乳がんについて

乳がんは乳房にある乳腺に発生した悪性腫瘍です。乳腺には母乳をつくる小葉、母乳を乳頭まで運ぶ乳管があります。乳がんが乳腺組織内にとどまっているものを「非浸潤がん」、がん細胞が乳腺の外に広がったものを「浸潤がん」と呼びます。乳がんになっても早期に発見できれば、ほとんどのケースで命や乳房を失うことなく治すことができます。乳がんは比較的進行がゆっくりしているものが多いので、定期的な検診を受けて早期発見に努めましょう。

乳がんの自覚症状とできやすい部位

  • 乳房にしこりがある
  • 授乳していないのに乳頭から分泌液が出る(血液が混じっていたら特に要注意です)
  • 乳頭の陥没・変形がある
  • 皮膚がくぼんでいる・引きつれがある
  • 皮膚がただれた
  • 脇の下にしこりがある

乳がんは乳腺に発生するため、乳腺の多い場所にできやすい傾向があります。実際に、乳がんの約半分が乳腺の多い乳房外側上部に発生し、次いで乳房内側上部、外側下部に発生しやすいとされています。専門医がしっかり検査しないとしこりが乳がんかどうかを見極めることはできません。しこりがあったら自己判断せず受診するようにしましょう。

症状がない場合も定期的な検査をおすすめしています。当院では早期乳がんの発見が可能なマンモグラフィ検査を行っています。将来のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を守るためにも定期的な検査を受けましょう。

乳がんのステージ

乳がんのステージは、しこりの大きさ、皮膚病変の有無、リンパ節や他臓器への転移の有無などによって細かく分けられています。しこりの大きさは最大径を用います。また、リンパ節転移がある場合、脇の下、鎖骨の横、鎖骨の上下など転移した場所によってもステージが変わります。

※リンパ節への移転(N)、しこりの大きさ(T)
他の臓器への転移 転移なし(M0)
リンパ節への転移なし(N0) 脇の下(N1) 脇の下or鎖骨の横(N2) 脇の下と鎖骨の横or鎖骨の上下(N3) 転移あり(M1)
しこりを認めない(T0)   ⅡA ⅢA ⅢC
最大径が2cm以下(T1) ⅡA ⅢA ⅢC
最大径が2cm-5cm(T2) ⅡA ⅡB ⅢA ⅢC
最大径が5cm超(T2) ⅡB ⅢA ⅢA ⅢC
大きさを問わない(T4) ⅢB ⅢB ⅢB ⅢC
I期
[しこり 最大径2cm以下]脇の下のリンパ節に転移がない
IIa期
[しこり 最大径2cm以下]脇の下のリンパ節に転移がある
[しこり 最大径2cm~5cm]脇の下のリンパ節に転移がない
IIb期
[しこり 最大径2cm~5cm]脇の下のリンパ節に転移がある
[しこり 最大径5cm以上]脇の下のリンパ節に転移がない
IIIa期
[しこり 最大径2cm以下]脇の下のリンパ節への転移があり、リンパ節同士の癒着や周辺の組織への固定があるまたは、脇の下のリンパ節への転移がなく、胸骨の内側のリンパ節が腫れている
[しこり 最大径5cm以上]脇の下か胸骨の内側のリンパ節に転移がある
IIIb期
しこりが胸壁の内側にしっかりと固定している炎症性乳がんで皮膚病変がある(皮膚のしこり・崩れ・むくみなど)※しこりの大きさや脇の下のリンパ節への転移の有無には関係のないステージです
IIIc期
脇の下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移がある胸骨の上下にあるリンパ節に転移がある※しこりの大きさには関係のないステージです
IV期
乳房とは違う臓器に変異している(骨や肺、肝臓、脳などに転移することがあります)※しこりの大きさには関係のないステージです

乳がんのリスクについて

乳がんは遺伝や環境などの影響を受けて発症リスクが変わってくる場合もあります。リスクファクターを知ることは、必要な検診頻度や何歳から検診を受けるかなどの適切な判断に役立ちます。

肥満リスク

閉経後の肥満がある場合、特に注意が必要です。

生活習慣リスク

飲酒・喫煙

疾患・治療リスク

糖尿病
エストロゲン・プロゲステロン併用のホルモン補充療法
長期の経口避妊薬服用

妊娠・月経リスク

出産経験がない・授乳経験がない・初産年齢が高い・初経年齢が早い・閉経年齢が遅い

遺伝リスク

乳がんや卵巣がんを経験した血縁者がいる